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高1沖縄研修旅行 報告

第1日
本校に入学して以来何回も経験してきた研修旅行は、
高1で体験する今回で最後になります。
何度繰り返してきても期待と不安の入り混じる旅立ち。
ちょっと用心深く、定刻を前に全員集合です。

午後、沖縄に到着してからの研修のメインテーマは、
「過去の戦争体験から平和の尊さを考える。」
敗戦から80年を過ぎた今、直接戦争を体験した人たちが
直接戦禍を語って下さる機会は沖縄でももうほとんどなくなりました。
それでも今日の道中を案内してくれたガイドさんも、あとに続く若い世代ながら、
なんとか戦時の沖縄の体験を伝えよう、と必死でした。
とりわけ、「・・・戦況が悪化してとくに人員不足の状況が深刻となった鹿児島、沖縄では、
男性は14歳、女性は15歳から戦争要員として動員されることになりました・・・」
という言葉をきいて、一同の空気に緊張が走った気がします。
その時代に自分もいたら、という想像がはたらいて、
単なる別世界の話でなくなったのも事実でしょう。

実際に戦時、そのようにして駆り出され、多くの犠牲者を生んだ、
ひめゆり学徒隊の体験をひめゆり記念館で学びました。
いつになく、じっくり、一つ一つの展示物に見入って、
数々の証言を丁寧に読み通していた人も少なくありませんでした。

つづいて、平和祈念公園で平和の礎にふれながら、
沖縄戦でどれだけの数多くの人が犠牲になったかに思いを致したのち、
平和祈念資料館で沖縄の歴史を広く学びます。
沖縄の古老の方々に話を伺うと、沖縄の歴史を知るうえでは
何よりも平和祈念資料館を見てほしいという声をきくことがあります。
沖縄の歴史は敗戦をもって終わったわけではない。
その後の歴史も含めて沖縄を知ってほしいという思いが通底しているようです。
しっかり、その思いを受け止めるように、丹念に資料をまさぐって学んでいました。

今日一日はいきなりではありましたが、おろそかにはできない、重いテーマの学びに取り組みました。
明日は気分を一新して別のテーマに取り組みます。

第2日
今日の体験の大テーマは「大自然の豊かさに触れ、自然への畏敬の念を学ぶ。」
本日の午前は宿泊したホテルのプライベートビーチで、マリン体験で海に直接触れました。
グループに分かれて交代で、ドラゴンボートで海の上の世界を味わい、
シュノーケル体験で海の中のようすをみてみました。
とりわけ、シュノーケル体験で覗いた海の中は、澄んだ水の中を広く見渡せ、
珊瑚も近くに暮らす海の生態系の豊かさをさまざまな魚の姿から実感させられました。

午後は美ら海水族館で、沖縄の海の生態系の豊かさをより体系的に見て回りました。
さすが、一時海の中を見ただけでは出会うことが不可能な数々の生物との出会い。
70種類以上の魚が飼育されている大水槽での餌やりなど、圧巻のショーに触れ合う機会もありました。

今日の宿泊から、うるま市で民泊体験となります。
夕刻、民家の皆様との出会い。
民謡でのお出迎えのうえ、さっそく、踊りに参加させてもらい、
ちょっとでもお互い近づきになりましょうとの心配りをいただきました。
「みなさんのおじい、おばあ、親せきと思って遠慮なく頼って下さいね」
という暖かい歓迎の言葉のうえで、「皆さんも一歩、踏み出してくれたらうれしいです。」
一方で、踊りのときの指笛で圧倒され、いよいよ対面した時にいきなりみせてもらった手品に度肝を抜かれ・・・
知らず知らずのうちに、自分たちも何かやってみようという気になってきます。
これから2泊3日の間、よろしくお願いします。

第3日
この沖縄体験旅行では3つの大きな狙いが柱となっています。
民泊が始まってからは、「沖縄独自の文化に触れ、地域性の差異を考察する」にも
取り組み始めています。受け入れて下さるご家庭によって体験もまちまちではありますが、
観光スポットなどでバッタリ出会ってみるとみんな、いい顔しています。
新鮮な体験で、いままでの自分ではやってこなかった何かにも
それぞれチャレンジできていることでしょう。

第4日
2泊3日の予定で行ってきた民泊も今朝でおしまい。
それぞれのご家庭になじんで根を下ろし始めたかな、という矢先のお別れ。
名残は惜しいですが、得難い体験をさせていただいたことにそれぞれ感謝しつつ、うるまを後にします。

今日は1日かけてグループごとに「沖縄らしいもの」を
探し求めてタクシーで沖縄本島をまわります。
カヤックで川をめぐったり、沖縄の伝統を展示している施設を訪れたり、
米軍とふれてきてその文物が色濃くうかがえる地域に足を運んだり…
期せずして大半のグループが一堂に会してしまった場面もありました。

あれもいいな、これもいいな、と思っても、1日という限りのある時間の中では
なかなか追求しきれなかったのも事実かもしれません。
また沖縄に来ることがあったら、自分のペースで徹底的に触れてみてください。

第5日
気が付けばこの研修旅行も最終日。
沖縄を離れる前に、長い琉球の歴史と文化の伝統を背負っている首里城を見学します。
先年の火災から再建をはかっているなか、まだ全部を見学はできませんでしたが、正殿もほぼ完成に近づいていて、その威容を窺うことはできました。

出発までの間、那覇市の国際通りを散策。
戦後の復興の拠点となった街ではありましたが、その跡を残すのも公設市場など限られたところだけになりました。
むしろいまの沖縄の栄えた街となっていて、東京の目抜き通りともちがった独特の表情を持っています。沖縄土産などをあらためて探したりしながら残る短いひとときを過ごしました。

沖縄にいる間、幅広いテーマの学習に取り組みました。あれもこれも100%、鮮明に記憶にとどめているのも難しくなっています。
帰りに乗った航空機の中で、これまでの記録を整理し、まとめて提出しました。