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【中高自動車】中学生クラス2連覇達成・第3位入賞/高校生クラス歴代最高記録を更新
Hondaエコマイレッジチャレンジ2026もてぎ大会
2026年5月30日(土)、モビリティリゾートもてぎ。
静かな緊張に包まれたサーキットで、「1リットルの燃料でどこまで走れるか」を競う戦いが幕を開けた。
Hondaエコマイレッジチャレンジは、単なるスピード競技ではない。
限られたエネルギーで最大限の距離を引き出す“燃費の極限”を競う技術競技であり、環境負荷低減という大きなテーマを背負っている。
2024年度から導入されたカーボンニュートラル燃料(CN)は、2026年度から全クラスで完全移行となり、大会はまさに「次世代モビリティ」を問う舞台へと進化した。
(技術だけではない。環境、価値観、そして未来への責任が同時に問われる舞台。)
■大会結果
■CNグループⅠ(中学生クラス)
・優 勝 896.964km/ℓ
・第3位 869.062km/ℓ

■CNグループⅡ(高校生クラス)
・第8位 1242.324km/ℓ(歴代最高記録更新)

中学生クラスでは、昨年度に続く優勝。2連覇という結果を達成した。
ゴール後、優勝ドライバー曽田 惺大くん(中3)は静かにこう語った。「ホッとしています。昨年に続き優勝できてうれしいです。信頼できる仲間がいることが安心につながりました。みんなでつかんだ優勝だと思います」
その言葉は、勝利を個人ではなく“チームの結果”として受け止めていることを示していた。
また、第3位に入賞した牧田 智達くん(中2)は初めてのドライバー経験についてこう振り返る。「緊張もありましたが、自分のベストは尽くせました。次はさらに距離を伸ばしたいです」
同じ舞台で、勝利と挑戦が同時に存在していた。



高校生クラスでは表彰台には届かなかったものの、従来の記録を大きく更新し、部としての歴代最高記録を更新した。ドライバー兼平 将太郎くん(高2)は次のように語る。「良い流れをつなぎたかったですが、まだ改善点があります。全国大会に向けて挑戦を続けます」
また、部長・原田 航己くん(高2)は結果をこう受け止めている。「積み重ねてきたことが結果につながり、まずは率直にうれしいです。一方で、まだ伸ばせる部分も多く、うれしさと悔しさの両方があります」
歓喜の中にも、すでに次の課題が見えている。
■見えない戦いが、1台をつくる
この日の結果を支えたのは、ドライバーだけではない。自動車部では、カウル班・エンジン班・シャシ班・金属加工班がそれぞれの専門分野に分かれ、一台のマシンを作り上げている。設計、加工、調整、それぞれが異なる役割を担いながらも、同じ目標に向かって力を重ねていく。
大会当日も、その構造は変わらない。朝の車検では、わずかな重量差や安全基準に対して各班が即座に対応し、短時間で調整を完了させる。続く練習走行では、限られた時間の中でデータを分析し、最適な状態を探り続ける。






そして本番。
静かな緊張の中で送り出された車両は、コースへと踏み出していく。その一方でピットでは、次の準備、データ整理、トラブル対応が同時に進行する。目立つ役割だけではない。走行後の片付けや機材整理を率先して行う部員の姿もある。
(誰か一人の力ではない。見える部分だけでもない。)
それぞれが自分の役割を果たし続けた結果として、この日の成果がある。まさに“チームの勝利”である。
さらに、この取り組みの背景には30年にわたる自動車部の歴史がある。歴代OBが積み上げてきた技術と経験は途切れることなく受け継がれ、現在の部員へと継承されている。その歩みは単なる記録ではなく、文化として脈々と踏襲されている。
その上に、今年の挑戦がある。順位の獲得はもちろん喜ばしい成果である。しかし自動車部が目指しているのは順位そのものではない。目指すのは、より遠くへ走ること。つまり「距離」そのものである。数字の先にある限界へ。そして、そのさらに先へ。
■顧問(荒井 巌先生)コメント
「昨年度からカーボンニュートラル燃料への移行を見据え、部員たちは継続して試行錯誤を重ねてきました。その成果として、中学生クラスの2連覇、第3位入賞、そして高校生クラスの歴代最高記録更新という結果につながったことを大変うれしく思います。



この競技はドライバーだけでは成立しません。各班の専門性が一つの車に結集して初めて成立します。まさに“チームの力”そのものでした。
また当日は、OBも含め多くの方々から温かいご声援をいただきました。さらに大会出発前には、高3の部員も受験勉強のさなかにもかかわらず激励に駆けつけてくれ、力強いエールを受けて大会に臨むことができました。世代を超えて支えられていることを改めて実感する機会となり、部員にとっても大きな励みとなりました。
さらに本校自動車部では、7月に初参戦する『エネワン(ENE-1)大会』に向けた準備もすでに進んでいます。この大会は電気自動車による競技であり、これまでの燃費競技とは異なる新たな領域への挑戦となります。部内ではすでに専門チームを編成し、電動化技術の研究・製作に取り組んでいます。
これまでの内燃機関での挑戦に加え、電動モビリティという新たな分野を開拓しながら、10月の全国大会に向けて、部としてさらに挑戦を続けていきます。」





