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2024年7月27日
中学1年生 林間学校報告
7月21日(日)から24日(水)の4日間、長野県茅野市を中心に中学1年生が林間学校に行ってきました。
「大自然の中、共同生活を通して知的好奇心や他人を思いやる心を育む」ことを目的に行いました。
【1日目】
予定通り学校で開校式を行いクラスごとにバスに乗り込みました。途中昼食や休憩をはさみ、八ヶ岳国際自然学校に到着しました。生徒たちはオリエンテーリングのプログラムにチャレンジしました。山中をグループで回りながら、できるだけ多くのチェックポイントを回り、クイズに解答します。地図とコンパスを頼りに効率よく得点を稼ぐ方法を工夫します。A組1班が最も多くの得点を獲得し優勝し、校長先生から表彰を受けました。
夕べの学習会では翌日の車山登山に向けたガイダンスを行いました。道中観察することのできる高山植物や動物についての講話を受けました。
【2日目】
霧ケ峰の最高峰、車山の山頂を目指し歩きました。ガイドの方から高山ならではの自然についてのレクチャーを受けながら歩きました。この時期にしか見られないニッコウキスゲの群生、ウスユキソウ(ヨーロッパ産の種はかのエーデルワイスです)を楽しみました。山頂付近からは遠く富士山を望むことができました。
本来であれば昼食を食べた後は霧ケ峰高原大地を八島ヶ原湿原まで歩きたかったのですが、高温のため熱中症のリスクを考慮しバスで移動しました。短時間ではありましたが、八島ヶ原湿原の散策を行うことができました。生徒たちは湿原特有の植生を興味深く観察しました。
期間中、空き時間を見つけては千羽鶴の作成を行いました。ホテルへの感謝の気持ちを千羽鶴に表現しました。校長を含めた先生方も一緒に取り組み一体感が生まれました。
【3日目】
この日はコース別研修ということで、4つのコースに分かれて研修を行いました。コースはつぎのとおりです。
・農業体験コース
・林業体験コース
・五島慶太コース
・岡谷シルク・岡谷市企業体験コース
農業体験コースでは複数の農家様にお世話になり、短時間ですが農業体験を行いました。普段何気なく口にしている農作物が自宅に届く背景にはたくさんの方々の並々ならぬ努力があること。このことに感謝の気持ちを持つことができたのではないでしょうか。
林業体験コースでは、現在の林業が抱える諸課題(鹿問題など)について学び、実際に生徒たちも丸太切りを体験しました。産業と自然の共存について考えを巡らすよいきっかけとなったようです。
五島慶太コースでは、青木村と上田市を訪れました。東京都市大学の今日の礎をつくった五島慶太翁は長野県の青木村の出身です。現地では、地域随一の偉人として足跡が良く残され、今なお顕彰されつつ語り継がれています。青木村の五島慶太未来創造館と民俗資料館を訪れて、慶太翁の偉業と時代を切り拓いていく精神について学びました。真田氏の根拠地としてよく知られる上田まで、上田電鉄別所線で鉄道の旅を楽しみました。
岡谷シルク・岡谷市企業体験コースでは、精密ゴマ作りなどの体験を行いました。自作のコマで対戦をし、白熱した試合となりました。岡谷蚕糸博物館では、蚕やシルク、製糸機械について説明していただき、実際に昔の機械で糸づくりを体験しました。非常に貴重な体験となりました。
【4日目】
早いもので最終日です。お世話になったホテルに感謝を込めて部屋の清掃を行います。名残惜しくも東京に戻ります。途中土産物屋に寄るなどし、夕刻学校に無事到着しました。この間ホテルの方々、添乗員の皆さまなど多くの方の支えがあり行事を終えることができました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。天候に恵まれ、生徒達には有形無形の財産が残ったものと思います。
夏休み中は夏期講習や部活動も行われますが、次にクラスが一堂に会するのは2学期です。中学1年生の夏休みは心身ともに最も大きく変化・成長するタイミングです。多くのことを経験し、たくましくなった中学1年生に会えることを楽しみにしています。
【生徒コメント】
今回の林間学校で最も楽しかったのは3日目の岡谷シルク・岡谷市企業体験でした。シルクの町だった岡谷がどのようにして機械の町への変化したのか、とても興味深いと思いました。友人たちと寝食を共にして仲が深まりました。(F組A君)