グローバル社会でたくましく生きる力を育む
未来社会を見通した「グローバル教育」推進の必要性が叫ばれています。その背景には、地球環境、紛争、格差、偏見、疾病、倫理観の失墜等々、地球生命系・地球社会崩壊の危機的状況があります。いっぽう交通手段の飛躍的発達、経済の国際化などの要因により、世界各地で文化や価値観等を異にする人々が共存する社会も出現しつつあります。
そんな中で、「生きる意味」を見いだし、苦悩をバネとし未来へと向かう力を備え、豊かな人間関係を構築する力を持った青少年になってもらいたい、とわたしたちは考えます。
ネイティブスピーカーと海外で通用する「生きた英語」を学ぶ
中学1年から3年まで、英語の授業が週7時間あります。中1と中2はこのうち1時間で、ネイティブと日本人教師のティームティーチングによる英会話の授業が展開されます。クラスを半分に分割した少人数で、ゲームなども交えながら楽しく「生きた英語」を学びます。また、中3では、各自のデバイスを通して、海外の外国人講師と個々にオンライン英会話を楽しみます。それぞれが自らの実力に適した実践に取り組む授業です。
グローバルな視点を養う「国際理解教育」
国際理解教育のキーワードは「共生力」と「face to faceのコミュニケーション」。
具体的な目的は以下の4点です。
①確かな英語運用能力の習得(基本的な英会話力、語彙力、日本語運用能力)
②プレゼンテーション能力の育成(論理的思考力、批判精神、意見形成、会話力・文章力、経験)
③地球規模の諸課題の学びと自身のかかわり方の模索(地球環境、紛争、格差、偏見、人口問題等)
④他者理解の精神の涵養(異文化理解、自国の文化(自分自身)の再確認、ボランティア活動)
京都奈良研修旅行[中3・3月]
グローバル社会や将来への意識づけとして、自国文化を体感します。中3から高1にかけては、学業と社会のつながりを考える時期です。そこで経済的側面として企業研修を行うキャリア・スタディと、車の両輪をなす行事となります。京都・奈良は、1300年にわたり発展を続ける街で、日本の伝統と先端にふれることができます。
マレーシア異文化体験[中3・夏休み]
“近くて遠いアジア”での、カンポン(村落)ステイを柱に据えた異文化体験プログラムです。マレーシアは異なる民族がそれぞれの文化、宗教、生活様式を尊重しながら1つの国家を形成している‘複合民族国家’です。国際理解教育のキーワードである「共生」を肌で感じることができるという点で、格好の研修地です。
また、国語であるマレー語に加えて、英国植民地支配の歴史から英語も日常的に使われています。さらに、家庭内では各民族の言語が使われることが多いため、マレー語、英語の他に広東語や北京語、タミール語を話す人もたくさんいます。私たちにとってこのような言語環境はとても刺激的です。
ニュージーランド語学研修[高1・夏休み]
外国人向けの語学講座ではなくて、現地校のすべての授業に出席するプログラムです。科目によっては、内容についていくのが少し難しいかもしれませんが、バディとよばれる現地校の生徒が、生活や勉強をサポートしてくれるので安心。最後には、かけがえのない絆が生まれます。宿泊は、ホームスティです。ニュージーランドは温暖な気候で、人情味にあふれ、穏やかな国民性です。オセアニアに位置しているため、地理的に安全性の高い地域といえます。学校からの引率教員に加えて、現地在住の日本人コーディネーターがつき、安全管理に携わります。
ニュージーランドターム留学(希望者)
日本の第3学期をまるまる、ホームスティをしながら海外で学ぶプログラムです。行き先はニュージーランド。教育水準が高く、留学生サポート体制を兼ね備えている現地校に編入し、授業を受けます。現地校では1校につき本校からの生徒は最大2人で、英語力と自主性を伸ばす環境です。現地校ではバディがつくので、安心して学校生活が送れます。授業は英語、数学、科学、社会学、テクノロジー、外国語、体育、美術など。放課後や週末は、スポーツやボランティアなどに参加することもできます。正規の留学ですので、修了証や成績表も発行されます。
英語取り出し授業
英語圏での生活経験のある生徒は、希望に応じて英語授業の一部を、自分のクラスを離れて「取り出し」形式で受けることができます。これは海外で使われている教材で、ネイティブの先生が、英語のみで指導する授業です。少人数クラスであるため、進度やカリキュラムなど個々の生徒に合わせたきめ細やかな指導も可能です。(受講には一定の条件があります)
姉妹校提携
語学研修や異文化体験でお世話になっている海外の学校と姉妹校となり、本校への訪問受け入れ、生徒家庭へのホームステイをおこなっています。現在、ニュージーランドの4校(ロスミニ校、ケルストン校、リストン校、セントピータース校)、マレーシアの1校(ホワリアン校)と提携しています。
海外大学進学協定校推薦入試制度(UPAS)
本校は、海外の大学が学内の多様性を高めるために優秀な日本人学生を受け入れる目的で設置された特別入試制度を導入しています。アメリカを中心とした欧米約50校が協定校として参加していますが、各大学の設ける成績基準を満たすことで、本校の推薦をもって協定大学への出願が認められます。また、この制度には奨学金枠のある大学も多数参加しています。
本校のウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。 私たちの教育の特徴を知っていただくために、みなさまに、お伝えしたいメッセージがあります。ぜひご一読いただき、本校の教育方針へのご理解を深めていただければ幸いです。