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2025年9月10日
中2 体験旅行 報告
中学2年生が9月上旬に体験旅行として福島県、栃木県を訪問したので報告します。
1日目
一行は福島県いわき市を訪問しました。2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた地域です。中学2年生は震災直後に生まれた子どもたちです。被災地での深刻な被害の爪痕を目の当たりにして災害の多いわが国で共に生きていくことの大切さを深く理解することができました。また、震災からすでに14年が経過し、被災地が力強く復興を果たしていることも体感することができました。
夕方にはJヴィレッジに移動し、「さすけなぶる研修」を受けました。
災害時の避難所運営のケーススタディを通じて「さすけなぶる5つのキー」を学びました。「さすけなぶる5つのキー」とは、「さりげなく」「すばやく」「けむたがらずに」「ないものねだりはやめて」「ふる(ぶる)さとのような」という5つの言葉で、避難所運営で忘れてはならない概念とのことです。
子どもたちは楽しみながらケーススタディに取り組みましたが、ファシリテーターの方々の的確なフィードバックに、さすけなぶるの考え方は日常生活にも活用できることを感じた様子でした。
2日目~4日目
早朝、サッカー部など公式戦を控えたいくつかのクラブは朝練を行いました。日本サッカーの聖地であるJヴィレッジでトレーニングできたことは貴重な財産になりますね。
この日は栃木県大田原市に移動し、昼からは2泊3日の農村体験旅行にチャレンジします。農家の皆様に宿泊まで含めてお世話になりました。
入村式では生徒から「これからの2泊3日は消費者ではなく生産者として過ごす」という言葉があり、農家の皆様は感心していました。生徒たちも身が引き締まる思いだったのではないのでしょうか。
農業だけでなく、農業を取り巻く環境や生活などすべてのことを体験することができました。
親元、先生の元を離れて何を体験したのでしょうか。最終日の退村式での充実した笑顔を見て、言葉には言い表せない経験をできたように感じます。
大田原の皆さんには大変お世話になりました。わが子(あるいは孫)と同じように時に厳しく時に優しく子どもたちと接してくださいました。
4日目の昼過ぎに大田原を出発し、東京に戻りました。大田原の皆さんは引き続き大田原の地で農業を通じて人々の食を支えます。東京に戻った私たちは、どのように社会貢献すればいいでしょうか。答えはひとつではないと思います。生徒たちには勉強に励みながらじっくりと考えてもらいたいと思います。
この旅行中は農家の方、語り部の皆様、旅行会社の皆様など多くの方にお世話になりました。今回の経験は確実に生徒たちの力になったと感じます。
保護者の皆様もご理解とご協力をありがとうございました。知らないご家庭に預ける不安もあったと思いますが、今回の経験を経て生徒の自立は一歩前進したと思います。