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2017年11月18日
中学道徳講演会
11月15日(水)、中学1~3年生を対象に道徳講演会が行われました。
柏苑祭で本校生徒会が販売した「としまろ。消しゴム」の売上金をユニセフに募金したこともあり、今回ユニセフより講師の山口鮎美さんをお招きし、なぜ募金が必要なのか、募金で集まったお金はどのように使われているのか、をテーマに話していただきました。
校長先生の話のあと、今回ユニセフに協力した本校生徒会の生徒に感謝状が贈られました。
山口さんは実際にユニセフが送っている物資や、現地の人が水汲みに使っている水瓶などを持ってきてくださり、生徒たちは実際に見たり、体験したりすることができました。
栄養不良の子どもの為に作られた「プランピー・ナッツ」という栄養食、ピーナッツバターのような形状、味のようで1食でおよそ500kcalを摂取できるそうです。水が無くても食べられ、開けてそのまま汚染されることなく食べられるという利点から普及していて、栄養不良の子どもはこの小さな栄養食1個を1日かけて食べます。また、ビタミンAの入ったビタミン剤は、目薬よりも小さなサイズの容器に入っており、これだけで半年は効果が持続するそうです。そして、驚くのはその値段で、プランピー・ナッツは1個40円、ビタミン剤は1つ1円なのです。ほんの少しの募金だったとしても役に立てるということがよく分かります。
生徒たちは水汲み体験もさせていただきました。この水瓶は真ちゅうでできており、重さは約2kg、これに水を13L入れて運びます。しかし、日本人は1日に平均約200L水を使うそうです。もし、同じような状況で200Lも使うのであれば15回くらいは往復しないといけなくなりますね。
エチオピアのある少女は、1回水を汲みに行くだけで往復8時間も費やしてしまいます。それだけ、水は貴重なのです。
そのため、ユニセフは活動のひとつとして井戸を作っています。ただ、もし井戸が壊れてしまった場合に現地の人だけで修復できるよう、現地の人と必ず一緒に作るそうです。
ユニセフの活動のキーワードは『自立』と『予防』なのです。
質疑応答では中学1年生の生徒が「何時間も水を汲むために歩かなければいけないのなら、なぜ川の近くに移住しないのですか」など、とても鋭い質問をしてくれました。
最後に、中学生徒会から感謝の言葉と花束の贈呈が行われました。とても貴重な話をしていただき本当にありがとうございました。ほんの少しの募金でも役に立てる、ほんの少しの優しさで助かる命がある。募金をするということはとてもすばらしいことなのです。今回の講演を聞き、命、お金、時間、教育など、さまざまなものの大切さを改めて感じることができたと思います。