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2024年3月12日
中3 京都・奈良研修旅行①
鳥の声と共に明るみはじめた空は雲一つない晴天で、素晴らしき旅を予感させてくれます。
東京駅の学生集合場所には、集合時間よりずっと早いうちから生徒たちが集まっておりました。生徒たちは好き好きに話し合いながら、集合時間を待っています。
仕事へ向かう人々が増えた頃、全体朝礼が始まりました。駅の雑踏の中では、声が通りにくくなりそうなものですが、教員が話しだすと生徒たちがすぐに談笑をやめ話を聞く姿勢をとったため、朝礼は予定より10分程度早く終わりました。定刻まで待ってから、新幹線乗り場へ移動します。クラスごとにひとかたまりとなって移動しました。
新幹線では、おしゃべりする生徒、車窓の風景を撮る生徒、居眠りする生徒、読書する生徒と、それぞれの時間を過ごしました。車両によっては、都市大付属の貸切になるところもありましたが、公共交通機関を利用していることを忘れず、紳士的
に振る舞うことを目標としました。
新大阪で新幹線を降りると、すぐにまたバスに乗り、法隆寺へ向けて出発します。合計3時間ほどの大移動でした。法隆寺横の施設で昼食をとってから、見学へ向かいます。
初日の奈良はツアー形式で見学しました。バスで移動中に訪れる場所の概要をバスガイドさんから聞き、現地に着いたら実物を見て確認するという非常に有意義な流れでした。予備知識をつけられたこともあって、大宝蔵院で様々な宝物を見るのが楽しく、予定時間ではとても見切れないほどでした。名残惜しそうに大宝蔵院を後にする生徒らは、どこか頼もしく思えました。
ガイドさんによると、昨日までは冬らしい厳しい寒さが感じられたそうですが、当日は日の光も暖かく、学ランを脱いでワイシャツで過ごす生徒もちらほら見られました。
法隆寺の見学を終えると、またバスに乗り薬師寺へ向かいます。日本最古の寺である法隆寺は、丹塗りの剥げた侘び寂びを感じる佇まいでしたが、大部分が焼失してしまったことのある薬師寺は、再建後の彩色も鮮やかに残っており、唯一焼失を免れた東塔が、かえって浮き立ったようでした。
薬師寺では、見学の前にお坊さんに説法いただきましたが、軽妙な語り口であっという間の30分でした。説法いただいた後は、概ね法隆寺と同じような流れで境内を回りました。
見学が終わると、またバスに乗りホテルへ向かいます。荷解き等済ませると、すぐに夕食です。
夕食の後はキャリア・スタディの一環である奈良イノベーションです。奈良をより魅力ある場所にするアイディアを、各クラスの代表班が発表しました。発表会には奈良観光課の方にもご参加いただき、ご講評いただきました。各班それぞれの良い点や問題点を、「学生の発表」というバイアスなしに明晰に批評いただきました。
発表が終わると班長会議を済ませ、22時には就寝となりました。激動の初日は、静かに終わっていきました。