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行事

2024年3月13日

中3 京都・奈良研修旅行②

昨日から予報されていた雨は、一切の温情なく生徒たちに降り掛かりました。朝食を終え、バスに乗り込んだ頃はまだ小降りという感じでしたが、奈良公園について散策をするうちに、凄まじく雨が強まり、傘にすがりながらの散策となりました。

2日目はまず奈良公園を見学しました。クラスの半数程度の集団にそれぞれツアーガイドがつき、園内を案内していただきました。興福寺あたりから東大寺へ向かい、二月堂・三月堂を抜け、若草山のふもとを通って春日大社へ行くという、上り下りもあるかなり歩くコースです。東大寺では、大仏様の特徴や四天王の役割、東大寺建立の経緯などをツアーガイドに説明いただいた後、希望者は大仏殿の柱の穴くぐりに挑戦しました。穴は思ったより小さく、もうじき高校生となる生徒たちの中には、体格からしてそもそも無理だという者もいました。挑戦した生徒は、案外すんなりいけた者、同じくらいの背格好でも通れた者、通れなかった者、穴の向こうから引っ張ってもらいようやく抜けた者など様々でしたが、挑戦者の周囲では健全な野次もあがり、朗らかな雰囲気でした。大仏殿の中は暫時の雨宿りにもなりました。

二月堂・三月堂へは急峻な上り坂です。坂の両側に沿う排水溝には、雨水が轟々と流れ、場所によっては道自体が滝のようになっていました。生徒たちは段々に口数少なになり、黙々と行進していました。二月堂ではちょうど「お水取り」という行事をしており、その説明をいただきました。高台にある二月堂から、雨にけぶった奈良を見下ろすと、遠方が幻想的に霞み、雨ならではの良さも感じられました。

忘れてはいけないのが鹿です。激しい雨で、どれくらい鹿がいるかが心配されましたが、園内には探さずとも溢れかえっていました。鹿せんべいが売っている地区に入ると、せんべいを買った生徒に、鹿たちの猛攻撃が始まります。賢いもので、せんべいを持っている人間を瞬時に見抜くと、八方を一斉に囲み、あれよあれよとせんべいを食べ尽くしてしまいました。傘とせんべいとで両手が塞がった生徒たちは、なす術なくせんべいを奪われ、口々に怖い怖いとはしゃいでいました。

春日大社を参拝した後は、1時間程度の自由時間だったのですが、あまりの雨にバスで待機していた生徒もおりました。

濡れきった靴の感触とともに、1時間程かけて京都へ向かいました。途中宇治で降り、平等院を参拝しました。平等院に着く頃には、雨は上がり一部青空ものぞいていました。平等院にも美術館があり、建立当時の様子がCG再現されたりしていました。団体行動の限られた時間のなかで自分が満足するまで見きれなかった生徒が、「18切符でまた来よう」と呟いていたのが印象的でした。

再びバスに乗り、ホテルへ向かいます。部屋に入り、濡れた靴下を脱いで足を洗うと、ようやく一息つけた感じがしました。

夕食の後は京焼の絵付体験でした。マグカップに絵の具を塗っていくのですが、自分の描きたいモチーフに挑む生徒、歪曲したマグカップや滑りの良い絵の具など、道具の性質に合わせてイラストを描く生徒、修学旅行中に見学した事物を描く生徒など、思い思いに体験してしました。焼き上がりが楽しみです。

1日目同様、22時の就寝です。雨で冷えた体をゆっくり労わり、3日目も楽しんでもらいたいです。

 

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