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2020年5月8日

学校長メッセージ

3月から出校日を除き、休校措置をとってきました。先日の緊急事態宣言により5月末日までを一区切りとする再びの休校措置を取らざるを得ない状況です。いつもとは違う生活の中で不安な日々を過ごしていると思います。

さて、新学習指導要領には次の三点が柱として示されています。

  1. 生きて働く「知識及び技能」の習得
  2. 未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現等」の育成
  3. 学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等」の涵養

世界中の人々が大切に考えている、また行動し続けているSDGsの精神に即したものです。本校の教育的理念“健全な精神と豊かな教養を培い未来を見つめた人材を育成する”とも合致しています。中でも大切なのは、「学びを止めない」ことです。

すでに教科書、副読本、先生方の英知の詰まった有用性の高い課題を送付しました。課題についてはこれからも届きます。補完として、ウイングネット等の提供もしました。また、学年通信発行やHPでの連絡をおこなっています。「学びを止めない」第一段階です。

第二段階として、動画配信授業を5月7日よりおこなっています。動画配信授業のために、先生方は研鑽を積んできました。「いつもの授業をうつせばいいだけだから簡単」ではありません。次に述べる研究発表が2010年ころから相次ぎました。本校ではその結果を踏まえての段階踏みと配信授業になっています。

<研究発表内容>

~ネット授業と対面授業はどちらが効果的で有用性が高いか~

  1. ネット授業の有用性が高い
  2. 対面授業の有用性が高い

日本と米国の中学生高校生数千名対象の研究結果は、①と②はどちらともいえない結果になりました。しかし、コアな箇所の把握ができました。心理学的側面分析結果からです。子どもが「頑張ろう!」「わかった!」という気持ちになる知的な刺激に満ちた質の高い授業をする先生、子どもが落ち込んだりやる気をなくしたりした時に励ましてくれる先生、このような先生の授業は(授業中の話を含む)効果的であるとの結論です。そして、それは対面授業から得やすいという結論にも至りました。

今おこなっている動画配信授業は本校が理想とする授業形態ではないことは確かです。しかし、この状況下で教育を維持するには最善の形態です。上記の研究結果を踏まえ、動画配信授業でもみなさんへの励ましや継続可能への言葉がけなどが入ります。みなさんが応えてくれることを期待しています。

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