高2 文学散歩
11月3日、文化の日、国語科主催で夏目漱石『こころ』の舞台をめぐる文学散歩に行ってきました。参加者は10名。文学国語(現代文)の授業で『こころ』を学び終えたばかりの高校2年生を対象に希望者を募りました。かつては理系色の強い男子校でしたから、文学に興味を示す生徒はほぼいませんでした。しかし、近年は文系志望者の割合が増え、作品を深く読もうとする生徒も出てきました。今回は記念すべき第1回。来年度以降も続くといいなと思っています。
地下鉄「早稲田駅」で集合し、駅前の漱石生誕地から出発です。

まずは漱石山房記念館、漱石公園を訪ねます。ここは漱石の旧居跡で終焉の地。『こころ』はここで書かれました。
雑司ヶ谷霊園は漱石も眠る墓地で、『こころ』の中では重要な場所になっています。
近くにある護国寺の山門も見学。『夢十夜』の第六夜に出てきます。
小石川の伝通院まで来ました。『こころ』のお嬢さんの家はこの付近にあったことになっています。これから「先生」になったつもりで富坂を下ります。
本郷の台地へは菊坂を上ります。途中にある樋口一葉旧居跡にも立ち寄りました。
『こころ』の学生も先生も帝大卒。赤門前を通って正門へ。
「いま『三四郎』を読んでいます。」 気分はもう文豪?
三四郎池などキャンパス内を見学し上野公園へ。Kと先生が歩いたであろう無縁坂を通ります。ここは森鷗外『雁』の舞台にもなっています。
お疲れさまでした。終点、上野広小路に着きました。今度は自分の好きな作品で文学散歩をやってみましょう!