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スクールライフ

2021年10月16日

2021年度 第壱回 柏文学賞 大賞決定!

『柏文学賞』は、本校生徒の中で埋もれている文学や芸術の才能を発掘しようという主旨のもと、図書委員会を中心に本年度より開催されることとなった新しい試みです。その内容は、小説や短歌・俳句・川柳などの作品を公募し、優秀な作品に「賞」を与えようというものです。

開設当初、作品を公募してみたものの「多く集まらないだろう」という予想もありました。しかし、たとえ今回1つも作品が集まらなくても、何年かけてでも作品が集まること、そして多くの生徒たちが、文学、芸術に興味を持ち、そこに挑戦する気持ちが育つことを願っていました。

いざ、蓋を開けてみると、私たちの予想は大きく外れ、多くの小説、川柳、俳句が集まりました。また、小説部門では、そのすべてが構成、内容ともに高いレベルにあり、改めて子供たちの持っている力に驚きました。

応募してくれた生徒のみなさん。本当にありがとう。

選考は、まず図書委員の生徒たちがすべての作品を読み、その後検討を重ねました。大賞は「サカナになれなかった君たちへ」という作品です。誰もが通る人生の分岐点における青年の心の葛藤を描いたもので、読み終わった後に大きくうなずき、深いため息の漏れる作品でした。当たり前のように日々、進路指導を行っている私たち教員の心にも突き刺さる内容で、一人の生徒がそのことを「小説」という形で表現できることに改めて驚きました。

柏文学賞を立ち上げるということは、今まで静かで綺麗だった水面に一石を投じるような気持ちでしたし、その波紋は思っていた以上に大きかったように感じています。子供たちの持つ見えない力を引き出せたことが何よりも嬉しいと感じました。

もちろん、今回たまたま13作品(小説部門6作、短歌・俳句・川柳部門7作)が集まっただけかもしれません。来年は「応募作品なし」ということも考えられます。しかし、くじけずに作品を待ちたいですし、その力をもう一度、いや、何度でも見せてほしいと思います。ぜひ、来年度も『柏文学賞』に挑戦してください。

最後になりましたが、柏文学賞を立ち上げるにあたり、多くの先生方、そして図書委員会のみなさんに助けていただいたことに感謝いたします。

ありがとうございました。

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